西武秩父線の東吾野駅からほぼ北に1時間ほど
[その一]
昔々、この地と草津の地では、毎年ジャンケンをして勝った地の方に湯が出た。
ところが、ある年からこの地はジャンケンの負けが続き、湯の確保が出来なくなった。ジャンケン
に勝って湯が出るようにと願って「湯勝手=湯ヶ手=ユガテ」になったという。
[その二]
ここには昔湯が沢山出たが、ある年湯が天に昇ってしまい湯が出なくなってしまった。そこでこの
地は「湯ガ天=ユガテ」になったという。ここから600m位うえに、湯の花とともに湯がブツブツ
出ていたところがあるという。
[その三]
昔この地には、湯が天に届く位湯が出ていたので「湯ガ天=ユガテ」になったという。
以上3つの話はすべて湯に因む話であり、自然歩道の北向地蔵からユガテに向かう途中には、昭和12年
に建てられた石の道路標識がある。ここには[右 湯ヶ手方面]と刻されている。
昔、湯ヶ手には本当にお湯が出ていたのかもいれない。なぜ「ユガテ」と書くようにしたのかは不明である。