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長野県東部町の一体を1番として、群馬県妻恋村
鹿沢温泉までの地蔵峠の道筋に「町石」と言われ
る百体の観音様が建てられています。
この観音様は、「地蔵峠道しるべ観音」とも言わ
れ旅の安全と、信州からの入湯客の道しるべに
なっています。
その50番目の馬頭観音は、道路がカーブしたちょ
っとした広場に建立されています。
その広場には、大きな「シナノキ」あります。
この「シナノキ」は、別名「弘法大師のさかさ杖」とも呼
ばれ、平安の昔、嵯峨天皇の御代に弘法大師諸国行脚
の折、大師がこの峠にさしかかりこの地で休まれた。
その時手にしていた、梨の木(シナノキ)の杖を大地に刺し
たところ、その杖が逆さに根付き、この「シナノキ}の大木
になったと伝えられています。
また他の伝説では、「義仲雨宿りしな」とも伝えられ、この
付近に木曾義仲の駒返しという場所があります。
この木は、樹齢は300年以上と推定され、周囲3.7m、高さ
17m、枝張り18m余もあり、シナノキとしてのこれだけの
大木は珍しく、林野庁による「森の巨人たち百選」にも選
ばれています。
百体観音は、鹿沢温泉「紅葉館」隣に建てら
れています。
この観音様は、東部町に安置されている1番
観音とともにもっとも豪華な観音様です。
この千手観音さまの総高は242cmもあり、
台座に「願主湯元中」とあることから、寄進
者は鹿沢温泉の人たちである事が解ります。
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