オトシブミ科 英名 : Leaf-rolling Weevil
オトシブミの成虫は、体調7〜10mmで日本全土のほか、朝鮮半島・中国東北部・シベリヤに分布している。
成虫は5〜8月頃現われ、クリ・クヌギ・ナラ・ハンノキ・ニレなどの葉を巻き、「ゆりかご」をつくり、この
中に卵を一個ずつ生みつける。完成後ゆりかごは地面に切り落とされる。幼虫は地面に落ちた「ゆりかご」の
中で葉を食べて育つ。産卵後1ヶ月で成虫なり「ゆりかご」から出てくる。「ゆりかご」を一個作るのに約30分
一日1〜2個作り、7月上旬ごろまでに20〜30個作る。「落し文」の名は、「ゆりかご」の形が巻き文に似ている
ことによるが、俳句の世界ではホトトギスが山から<運ぶ便りとし、初夏を示す季語で、こんな俳句がある。
落とし文拾いて渡る思川 松尾ふみを
落とし文開く一人をうち囲み 京極昭子
また、信州の子供達は「からすのお土産」とか「スズメのお土産」と呼んでいる。
オトシブミが使った葉を煎じて飲むと、風邪がたちどころに治るという俗説もあった。
2003.May Higashikawa
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