ほ た る (蛍)

     (写真にマウスを持って行きますと説明が出ます)

蛍の航跡

撮影場所 : 小諸市
撮影月日 : 14年6月20日

    闇を怖れるのは、人間の本能だという ―― 。
    夏の夜、人里離れた漆黒の闇の底に密かに
    交錯する光芒。
    ―― それは、鋭敏になった感覚にひときわ
    鮮やかに、 やがて、仄かな愁いをもった記憶
    として人の心に残る。( 平成14年6月21日 )

  ( 信州佐久平では6月中旬から2週間ほど、山沿いの
   流れなどで"源氏蛍"を見ることができます )
       

提供 小諸市 蒼山庵主
                  
  蛍は、甲虫目・ホタル科の昆虫の総称で、「火垂る」からきた名
  だという。熱帯地方に多く、わが国には十数種類に過ぎない。
  代表的なものは、ゲンジボタルヘイケボタルで、他にヒメボタルや
  アキマドボタルなど発光ボタルがいる。ゲンジボタルは5〜6月に
  あらわれ、1分間に70〜80回明滅する。ヘイケボタルは6〜8月に
   あらわれ、1分間に120回明滅する。蛍は、文学上でよく出てくる虫で、中国の晋の車胤がホタルの発光で本を読み、
   学に励んだ故事は、今でも「蛍の光、窓の雪------」の歌詞で広く知られている。
   わが国では、「源氏物語」にも「蛍」と呼ぶ一巻があり、この光によって恋人を見そめる叙述がある。
                                             

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