三浦半島、JR東逗子駅近くに端を発する"鷹取山ハイキングコ−ス"にある神武寺の境内に
「かながわの銘木100選」の一つである樹齢約400年の「ホルトノキ」の大木があり、通称"
ナンジャモンジャの木"として親しまれている。「ホルトノキ」の葉を見て、てっきり「ヤマモモ」
と思っていたのだが、その実は「ヤマモモ」の"イチゴのような赤い実"では無く、黒青色の楕円形の
実だったので"この木は一体 "ナンジャモンジャ"ということになったのかも知れない。
ところで、樹木図鑑や牧野新日本植物図鑑を調べてみると"ナンジャモンジャの木"ともいわれる
木は、もくせい科、和名「ヒトツバタゴ」、学名Chionanthus retususとなっている。
したがって、これが"ナンジャモンジャの木"の本家ということになろうか。
前掲の牧野図鑑によると日本名は「一葉タゴ」の意味で、「タゴ」はトネリコの一名とのことである。
ついで属名解説を引いてみると学名のChionanthusはchion(雪)+anthos(花)、retususは微凹形
の、となっているので微凹形の花形をした白い花が雪のように見える様を表したものと思われる。
この木は元来、愛知県、岐阜県の木曽川流域と対馬に自生しているようであるが、現在では公園や
遊歩道に見かけられる。
我家の近くの遊歩道にも学名の意のごとく、雪をかぶったように真っ白に咲いた数本の「ヒトツバタゴ」
の木をみつけたので上の写真を撮った。
散歩する人は見慣れぬ花に"一体何という名の木だろう"(ナンジャモンジャ)と見上げているのを
よく見かける。
なお、「ホルトノキ」については、かながわ森林インストラクタ―の会のホ―ムページに清水氏が
投稿されている。
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