メ ン バ ー : L/鈴木(元)・力山・石倉・竹ノ内・竹村
篠田・高橋(由)
行 動 記 録
11月2日(金)夜
桶川駅西口(20:00) ⇒ 東松山IC ⇒ 須坂長野東IC ⇒
(戸隠バードライン)⇒戸隠キャンプ場(0:30)(仮眠)
11月3日(土) 起床5:30
戸隠キャンプ場(6:50) ⇒ 奥社入り口 ⇒ 戸隠奥社(7:23)
⇒ 百間長屋(8:17) ⇒ 蟻の戸渡り ⇒(9:04)八方睨(9:40) ⇒ 一不動(11:05) ⇒
二釈迦 ⇒ 三文殊 ⇒四普賢 ⇒(12:10)五地蔵(12:30)⇒ 一不動(13:08)⇒
戸隠キャンプ場(14:40) テント泊
11月4日(日)
戸隠キャンプ場(10:30)⇒ 戸隠中社 ⇒ 妙高池の平(温泉) ⇒野尻湖 ⇒信濃町IC ⇒ 東松山IC ⇒
桶川駅 ⇒ 大宮公民館(17:00)
感 想 報 告 者 篠 田
11月2日(金)
20時ジャストに桶川駅を出発。女性陣は力山さんの車に乗せてもらって、トークのテンションも上がり
気味。高橋さんの「山用語勘違い語録」がおおいに受ける。
ex. 山行→「やまぎょう」;基本的すぎていまさら人に聞けないが、知らないと結構困る言葉。
「やまぎょう」だと修行っぽい感じがして良いと、力山さんに受けていた。
トラブルもなく、目的地へ。明日の行程を楽しみに、ちょっと一服してから就寝。
11月3日(土)
早朝の戸隠奥社参道は、びっくりするほど太い杉の並木に冷たい空気と草木のにおいが立ちこめて
シンとした気持ちになる。遠い昔から、たくさんの人がここを通ってあの信仰の山に向かったのか
と思うと、寝覚めがイマイチな私も気を引き締めた。
百間長屋は、雨をしのげるような岩が突き出ている。早くも、修行の雰囲気が漂っている。
いくつも鎖場が現れてくるが、みんなけっこうあっさりと通過していく。個人的には多少岩場があった方
が変化があって楽しいし、この岩場は、思ったより足場があるので登りやすい。運動不足の足でもどうに
かついていける。なかなかいい山である。などと、言っている間に、うわさの『蟻の戸渡り』が出現!!
本当に、人一人が通れるぐらいの幅のナイフリッジが10メートルほど続いている。ちなみに高橋さんは
ナイフリッジはナイフの刃 → サーカスの綱渡り状態を想像していたらしい。そのイメージからすれば
本物は幅に余裕があるわけで、無事にクリア。私は、前後の先輩に「どうやって行くと良いですか?」と
きいたところ、「しゃがむか、またいでいけば・・・」とのアドバイス。
でも、下りになっている所はしゃがむとかえって怖く、足の太さとハードな靴がじゃまをして容易に進め
ない。またがると、ほとんど遊んでいるようにしか見えない。
きりりっと歩いて渡ればよかったと後悔したが、とにかく無事クリア。終わってしまえばあっけないが、
この日の最難関を安全に通過することができ、よかった。
八方睨みで色づき始めた秋の景色を満喫。ここから低木の茂った山道をアップダウンを繰り返しながら
一不動避難小屋へと向かった。
前方には美しい形の高妻山が見えていた。以前力山さんも登った百名山の一つとのこと。
機会があったらぜひ登ってみたい。
一不動避難小屋は、分岐点にある。時間が早かったので鈴木さんの一声に励まされ、高妻山の途中にある
五地蔵岳をめざすことになった。けっこう急登があり、私は相変わらずよろよろしていたが、高橋さんと
竹村さんの軽やかな主婦の会話はどこまでも続き、たくましさに脱帽した。
五地蔵岳のピークは、残念ながらあまり視界がきかなかった。そのかわり、にわかに風が変わり、はかない
雪が舞ってきた。
さっきまで晴れた空に雪を戴いた北アルプスが見えていたのに、下山時には 頂上付近はもう雲にかき消され
て見えず、山の 天気は本当に変わりやすいと実感した。
道々、ポイントごとに小さな祠などがあり、信仰の山らしい名前が付いていた。
『 一、不動 二、釈迦 三、文殊 四、普間 五、地蔵 』
一不動避難小屋にもどり、戸隠キャンプ場へと下山した。
沢沿いのガレ場は歩きづらく、夏場は蒸し暑そうなので、登りより下山に使うとよいルートかもしれない。
戸隠キャンプ場は、広々とした、高原らしいさわやかムードのキャンプ場だった。
一足早く下山していた力山さんと石倉さんが、テントを張って待っていてくれ、女性陣は感謝感激!!
実は、道々、石倉さんが割烹着が似合いそうだという話題になり、何か温かく出迎えてくれそうな予感が
あったのだが、そのことを話すと、石倉さんはただはずかしそうに微笑んでいた。
好き勝手なことを言って、石倉さん、ごめんなさい。
午後の一休みは、なんと、石倉さんがテーブルをセット! しかも2つも!!まるでBe−Palに載って
いるようなゴージャスなティータイムに、私は感激してしまった。
きっとめったにないことなのかもしれないが、「岳稜会に入ってよかった」と、また一つ思いはふくらんで
いったのであった。
その後、すぐに雨が降ってきて、続きはテントの中。 夕食は、これまた食当の高橋さんのうでをふるった
鍋&うどん。アボガドのおろし醤油がけは大ヒット。そのまま宴会になり、テントを打つ 雨足とともに、
お酒のピッチもあがっていくのであった。
明日の天気を心配しつつ、山に登れた幸せをかみしめて就寝。
山行1日目は、スリルと緊張感あふれる岩場・運動量の多い急登・眺めのよい稜線・一息つける平坦な道など
変化に富んだ楽しいコースで、また登りに来たいと思った。
11月4日(日)
前夜の雨は明け方に上がったが、昨日登った五地蔵岳にはうっすらと雪が積もっていた。
本日の飯縄山登山は中止に決定。
空はあっと言う間に晴れてきたが、打ち立ての戸隠そばを購入して 温泉経由で帰ることになった。
それはそれで、私たちにとっては魅力的で、行く先々、みごとな秋晴れと紅葉の美しさを満喫することができた。
会の先輩方とのドライブも、なんだかウキウキする。
飯縄山には、またいつか登りに来よう。
その時は、蟻の戸渡りも歩いてわたれるようになっていよう。途中で見た妙高や黒姫山にもぜひ登りたい・・・。
登らなくても、また次の楽しみがたくさん見つけられたので、いい一日だった。
おかげさまで、無事に山行を終えることができました。
山だけでなく、運転してくださった石倉さん、 力山さん、竹村さん、おいしい食事を用意してくださった高橋さん
私と前後していっしょに登った竹ノ内 さん、そしてみんなの安全にいつも心を配ってくださったリーダーの鈴木さん
本当に、ありがとうございました。
意外な番外編
テント泊に於けるまくらの考察:
意外なことに、男性陣は「マイまくら」を持参していた。
女性陣とのこの違いは、何かを示唆しているのだろうか??
○力山さん:普通のふかふかまくら(車中泊)
○鈴木さん:南アでゲットした正方形エアピロー
○石倉さん:旅行用携帯エアピロー、色はピンク
○竹ノ内さん:不明
◎竹村さん:ザック
◎高橋さん:タオル?でしたっけ
◎篠田:ポーチにフリース帽子をまいた物
感 想 報 告 者 鈴木(元)
ある山で上臈の女が侍女たちと共に木陰で幕を打ち回し、紅葉狩りの酒宴をしている。
そこに平是持が鹿狩りで通りかかる所を上臈は、酒宴の仲間に誘い入れる。
美人の酌に思わず盃を重ねる、誘惑が危険であればあるほど魅惑的であり美女に化けた鬼が
、、、、謡曲「紅葉狩り」の舞台信濃の戸隠山、に秋の終わりに山行計画をした。
桶川駅を午後8時に車2台に分乗し出発、趣がないが、戸隠奥社の参道にある駐車場にテント
を張り、ささやかな酒宴の後寝袋に入る。
朝6時起床、食事テント撤収後、7時に出発早速、奥社の参道の見事な杉並木が続く路を奥社
の社務所まで進むここからが登山道になる。
五十間長屋、百間長屋の巌谷を過ぎると岩場が続く、最後に両脇が切れ込んだ蟻の戸渡りに
でる。この辺りまでくると北アルプスの山並みが雪をかぶっており、曇り空ながらも山頂から
は槍ヶ岳も見える。
北側には高妻山、黒姫山そして東に明日予定の飯縄山があり、その奥に八ヶ岳も望まれる。
この時期はかなり遠望が利く。ここからは、鈴木、竹村、篠田、高橋、竹ノ内、の5名で一不動
に向かい、石倉さんたちは駐車場にと同じ路を引き返してくれた。
山頂からは岩場でなく安全なアップダウン尾根路が続きのんびりとした山歩きが出来る。
一不動に12時について時間もまだあり、高妻山の登山道の途中にある五地蔵岳までここから
ピストンで登った。高妻山が大きく聳え北アルプスの山並みを隠している。
一休みをしていると風花が舞い明日の天気が気がかりとなる。
一不動まで戻る。ここの非難小屋では数パーテーの人が宿泊準備中、小屋から下山道を少し
降りたところに水場があり、この沢沿いに戸隠牧場に向かって下山した。
力山さん、石倉さんは山頂で別れキャンプ場に車を廻してくれて、エミリ・ウェストンが1904年
8月末に夫のW・ウェストンと戸隠山と高妻山に登り、蟻の戸渡りにスカート姿で立っている写真
が見つかり、ミセス・ウェストン祭が行われるようになり、その碑が立つ後ろの小高い芝の上に
テントを張ってくれ、外にはテーブルも用意されていたていた。
4時ころから雨が降り出すがテントでの酒宴を開く、今回は高橋さんが"ケンチンうどん"と"チゲ
なべ"を用意してくれた。
夜半にはかなり強い雨になりしかし朝には、日が差し昨日登った戸隠山、五地蔵岳が雪化粧し白く
輝いていた。飯縄山はパーテーの装備に不安があり、今回は取りやめ戸隠神社と牧場周辺を散歩し
お土産の新そばを調達し、妙高池の平で温泉に入り、野尻湖の紅葉を見て(この周辺が一番奇麗な
紅葉)早目の帰宅とした。大宮5時帰宅、
走行距離:53km 費用:6200円と温泉(簡保の湯)500円・紅葉の岩屋と呼んでいる所は、
戸隠山の西南荒倉山の麓にある。