御 座 山 (おぐらやま)


(写真にマウスを持って行きますと説明が出ます)

  山     名 :  御 座 山(2112m)

  所  在  地 :  長野県 

  山 行 日 時 :  14年1月5日(土)〜
                    6日(日)

  メ ン バ ー :  T・I・他1名

  報告者 :  I

  行 動 記 録

     1月5日(土曜日)
       高尾駅(21:13)⇒小渕沢駅(23:23)駅舎で仮眠

     1月6日(日曜日)
       小渕沢駅(6:09)⇒小海駅(7:20)⇒(7:50)白岩(7:55)→登山口(9:45)→
       (11:40)見晴台(11:45)→(13:45)御座山(13:55)
       →林道終点(16:00)→栗生(16:20)→中島車庫前(17:10)⇒小海駅(17:35)

  感     想

      佐久の幽巒(ゆうらん)と言うガイドブックの文字に引かれて十数年前の5月に一度登った
      事のある御座山に、今度は積雪期に登ろうと計画する。
      前夜23時23分凍てつく寒さの小渕沢駅下車。小海線ホームに移動してホーム待合室にて
      仮眠。貸し切り状況で静かなのと、一晩中ついている待合室のシャンデリヤ風の電灯のせい
      で朝だか夜だか解らなくなりうっかり寝過ごす。
      気づいたのは始発電車発車20分前、ラーメンを作るどころの話ではなく、大慌てで起きだ
      しあたふたとシラフ等をたたんでザックに詰め込み、前夜からホームに入っている電車に乗
      り込む。
      乗客は我ら3人のみ、小淵沢駅発6時09分、小海駅着7時20分、日曜日は接続バスがな
      いためタクシーで白岩バス停まではいる。入れたら登山口近くまで行ってくれるとの事だっ
      たが、白岩から先の林道はまったく除雪されていない積雪20から30Cmの雪道、これではと
      ても進めないと降ろされる。

      白岩からのスタートは予定通りであったけれど、ここからもうこんなに雪が多いとは想定外
      まったく踏み後のない広い林道を、延々と2時間近く歩いてようやく登山口、結構体力を消
      耗する。登山口からひと登りで稜線に出ると、木の間越しに八ヶ岳の白い峰が望まれ山頂か
      らの展望はさぞやと期待が高まる。けれどここからが長かった。
      林の中の起伏がある尾根道は新雪30〜40cm、前を行く2人が交代でラッセルしてくれる、
      その後をただついて行くだけなのに、私は遅れがち、山頂まで行けないかもと弱気になる。
      コースタイムを1時間オーバーで見晴台を通過、時間的に無理となったら山口坂の分岐から
      下新井に下る手もあると山口坂まで来て見ると、殆ど利用されていないと言うこの点線ルー
      トは全く道がわからない。
      引き返すには登り返しがいやだし、白岩までの長い林道はもっといや、鎖場の様子が気に掛
      かるものの、予定通りに栗生に抜けるのが結局のところ最短だと、そのまま進む事になる。
      「しゃくなげ」や「ツガ」の密生する林の中をかき分けかき分け、全身雪まみれになってひ
      たすら登り続け、スタートから6時間近く掛かって、ようやくまばゆい岩稜ピーク御座山
      に辿り着く。
      肝心の八ヶ岳は、時既に遅く雲の中であったが、浅間・両神・金峰など良かった良かったの
      展望に満足してすぐ下山に掛かる。

      帰路は避難小屋の前から、栗生にむかって急下、二度ほど小さく登り返してその後の凍った
      急な岩場の鎖場で、お疲れ状態の私はかなり時間を食ってしまう。
      岩場を過ぎても私のペースはさっぱり上がらず、「どんなにゆっくり歩いても最終バスには
      乗れるよ」がだんだん怪しくなってくる。
      それでも兎に角殆ど休まず歩き続け、最終バス発車間際にかろうじて中島車庫前バス停に
      辿り着く。ここでも乗客は我ら3人のみ。

      今回の山行は、殆ど休まず、食べる時間も惜しんでひたすら歩き続けると言う、正月明けの
      足慣らしにしてはかなりハードなものだったが、初めから終わりまでまったく人に逢わず、
      静かな(私も今回は無口)雪山歩きが出来て、良かった良かった、天気も良かった。       

 北横岳へ。
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