山 行 日 時 : 13年7月19日(木曜日)〜25日(水曜日)
メ ン バ ー : 田 中(単独)
行 動 記 録
@7月19日(木) 扇沢 → 平ノ小屋
A7月20日(金) 平ノ小屋 → 赤牛岳
B7月21日(土) 赤牛岳 → 野口五郎岳
B7月22日(日) 野口五郎岳 → 船窪岳
B7月23日(月) 船窪岳 → 扇沢 → 広沢
B7月24日(火) 広沢 → 餓鬼岳 → 広沢
B7月25日(水) 有明 → 有明山 → 有明
感 想
裏銀座を縦走すると平行して見える山並みの中で目立つ山が二つある。
一つは、黒くゴツゴツした山肌をした水晶岳。もう一つは、山全体がやや赤みを帯び、ゆったり
とした感じの赤牛岳である。
この赤石岳に何年か前から登ってみたいと考えていたが、なかなか行く機会に恵まれずにいた。
赤牛岳の登山道は幾つかあるが、今回は読売新道から登った。このコースは長いことと水場の無い
ことで知られている。
奥黒部ヒュッテで2リットルの水を用意したが、この日はとても暑かったので、赤石岳につく前に
水を飲み干してしまった。
幸いにして赤石岳を少し下った所に雪渓が少し残っており、僅かな水を得ることが出来たので、疲れ
ていたこともありここにテントを張る。
多分8月になればこの雪渓も消えてしまい、水を得ることは難しくなるだろう。そしたら野口五郎の
小屋までは水を得られない。つらい縦走になりそうだ。
赤牛岳は位置的にも少し外れていることもあり、登山者の姿は少ない。
何時間歩いても単独行2人に会っただけである。これが水晶岳を過ぎた途端に登山者の姿が多くなり
狭い登山道ではなかなか先に行かせてもらえない。
裏銀座では多くの登山者に会うが烏帽子小屋から先は、又登山者が少なくなる。
浮動岳から七倉にかけて崩壊箇所が多く、登山道も迂回して造られたり、梯子や鎖も多いことが原因
かもしれない。
今まで幾つかの山行でコマクサを見てきたが、不動岳のコマクサは咲いている美しさという点では最高
である。不動岳の山頂付近に群生しているが、青い空に向かって延びる山頂と、その白い砂の上に咲く
コマクサの群落は印象に残る光景である。
蓮華岳もコマクサでは有名だが、この不動岳のコマクサに比べれば見劣りがする。