谷 川 岳(西黒尾根〜天神尾根)


(写真にマウスを持って行きますと説明が出ます)

天神尾根から谷川岳

山     名 : 谷川岳

所  在  地 : 群馬県 

山 行 月 日 : 平成14年3月23日〜24日

参  加  者 : 阿部・T・I

天神尾根から白毛門・朝日岳





 行 動 記 録:      記録・感想: I 

3月23日(土曜日)
  大宮公民館(6:00)⇒(8:30)谷川岳駐車場(9:05)→
  登山指導センター(9:10)→(9:40)鉄塔(9:45)→
  ラクダのコブ(11:50)→肩の小屋(14:00)(泊)

3月24日(日曜日)
  肩の小屋(谷川岳トマノ耳往復)(6:00〜7:15)→(10:00)
                              天神平ロープウエイ駅(10:30)

感    想
  今回の山行は、私達が谷川岳を計画していた時、たまたま例会で(3/19)阿部さんも個人山行で 
  西黒尾根から入ると聞き、お願いして同行して頂く。
  阿部さんの車で大宮公民館を6時に出発。3週間前の谷川岳雪洞訓練の時には、車窓から梅の花を
  楽しんでいたのだが、今日は、桜の花盛り季節の移り変わりは速いものだと感じているうちに、車は
  小雪のちらつく谷川岳駐車場着。

  2年前の岳稜会に入りたての4月初めに、やはり同じコースで阿部さんの個人山行に連れて行って
  もらった時は、ピカ晴れの一日だったが今日はあまりパッとしない空模様。
  それでも難所のラクダのコブを越えるあたりまでは、時々薄日がさしたり周りの山々が見えたり
  して、天気も体調も順調だったのだが、その後次第に天候悪化、小雪交じりの強風が吹きつけ
  視界も悪くなる一方、トップの阿部さんのアイゼン跡が消えないうちにと黙々と跡を追う。
  風に飛ばされないよう急斜面にへばりつくようにして登っていたのだが、一瞬の突風がきて
  18キロのザックごと、私の身体はフワッと持ち上げられ、アッと思うまもなく横向きになって
  ずり落ちる。すぐ後ろにいたTさんがとっさに私の足元にピッケルを刺し込み、滑り落ちるのを
  止めてくれたから良かったものの、気が付くとアイゼンが絡まり、身動きが出来ない状態。
  ピッケルにぶる下がったまま慎重に片足を抜いて、体勢を整える事が出来たが、これはかなり
  恐ろしい経験だった。

  そしてホット一息つく暇もなくすぐ行動再開。何しろ立ち止まると一気に身体が冷えるので、
  休む事も食べる事も出来ずに、私は疲れと空腹でパワーもガタ落ち。
  これじゃー飢え死にするか凍死するか、どちらにしてもかなりハードな山行になったものだと
  嘆きつつ、それでもこの風雪の激しい西黒尾根を、いま、自分の足で登っているのだと思うと、
  充実感一杯。ここにつれて来てくれた阿部さん、Tさんに感謝しながら頑張る。

  そうこうしているうちに辺りは完全にホワイトアウト状態。周りが真っ白になって、全く何も
  見えなくなってしまったが、流石谷川岳を知り尽くしているベテランのお二人は、慌てず騒がず
  冷静にルート選び、午後2時無事、肩の小屋に辿り着く。

  小屋には先客が2人、後から2組、西黒尾根からは私だけのよう。
  寝る場所を確保してようやく一息入れる。
  そして昼食・宴会兼夕食---とスッカリくつろぎ、和やかに至福の時が過ぎて行く。
  外は相変わらず吹雪模様、3人とも7時にシラフに潜り込む。

  翌朝は5時起床。手早く朝食を済ませ外に出てみると、新雪が一晩で30〜40Cm積もったようだが
  天気は回復の兆し、時々日が射し始める。

  阿部さんは午後どうしても抜けられない用事があると、6時一人で下山開始。私達は、まず、山頂まで
  行って写真を撮ってから約1時間遅れで小屋を出る。
  青空が広がり出した天神尾根をノンビリ写真を撮りながら、「良かった。良かった。最高に良かった」
  と幸せ気分で下る。
                                            以 上
  

 しばらくお待ちください。
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