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水田の中干効果
2020年8月22日 掲載
8月に入ると水田に張られていた水を切り、水田中干が行なわれます。中干は、土壌の 還元から酸化状態に切り替えるため、土壌と大気を遮断している水を一旦切って土壌を 乾かすためです。そのねらいは、有毒ガスを除去し根の活力を高めて下層へ根の侵入を 促すことによって稲の倒伏や対候性を高めることにあり、また、アンモ二ヤ態窒素の供給を 抑制して過剰分けつを防ぐことと、さらに、土を硬くして穂肥施用や刈り取りなどの作業性を 高めることなどが挙げられます。近年、作業性を重視するあまり必要以上に土を乾かして 大きな亀裂を作る状態が見受けられます。 大きな亀裂は根を切断するばかりか、土壌の保水性が悪くなり、水を多く必要とする登熟期 水尻まで水が行き届かなくなり、水不足を引き起こし玄米品質に悪影響を及ぼします。 大きな亀裂の入る中干は避けるようにしましょう。
撮影・文 : 東川
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