--
ようこそ! 大宮岳稜会Topicsへ
【O-miya Mountaineering Club Topics】

令 和 元 年 台 風 19 号 と 荒 川
台風19号進路図(気象庁Data)

           台風19号は、955hPa・40m/sの大型で強い勢力で、10月12日18時頃伊豆半島に上陸の後、関東地方
           を通過し、13日未明に東北地方の東海上に抜けました。台風本体の発達した雨雲や台風周辺の湿った
           空気の影響で、静岡県や新潟県・関東甲信地方・東北地方を中心に広い範囲で記録的な大雨となった。
           静岡県・神奈川県・東京都・埼玉県・群馬県・山梨県・長野県・茨城県・栃木県・新潟県・福島県
           宮城県・岩手県に特別警戒が発令され、豪雨による広範囲な甚大災害が発生してしまいました。
          
                  ※被害状況
                   ・84名死亡 9名不明 396名怪我
                   ・河川の堤防決壊 128ヶ所(埼玉県 都幾川 越辺川)
                   ・被害住宅 84,383棟
                   ・土砂災害 20都県で 482件
                   ・農産物被害 約1,700億円

【台風通過後の荒川と河川敷の状況 2019年10月13日と16日撮影 :東 川】

-No1-13日午後4時 荒川は湖と化していた(正面は治水橋)-

-No2-16日午後4時すっかり水が引いて、一見元通りに見えたが農道には泥土が2cm程堆積していた-

-No3-河川敷のサッカー場と野球場 一面に泥土堆積-

-No4-テニスコートの簡易トイレ-

-No5-テニスコートを囲むネットすべて倒されている。-

-No6-ゴルフ場を囲むネットに堆積したゴミ-

-No7-木に纏わるゴミ-

-No8-根こそぎ倒れた木もある-

-No9-本流近くの木々-

-No10-本流近くのフェンスが倒されている。-

-No11-静まり返った荒川本流(下流方面)-

-No12-荒川本流の上流 静かだ-

-No13-改修されたスーパー堤防(氾濫を防いでいる)-

-No14-河川敷の水田(稲刈り取り後でよかった)-

-No15-堤防上の改修工事現場事務所-

-No16-スーパー堤防工事進む-

-No17-堤防の外側に石碑が一基建っている-

-No18-荒川に向いて「水 神 宮」と刻されいる-

-No19-大きな碑である-
荒川の氾濫を鎮めるため建立されたのでしょう。

-No20-【遊馬村中】と読めるが半面の建立年月日は読めない-

-No21-曹洞宗 遊馬山 高城寺 (旧遊馬村)-
高城寺は荒川沿いの西遊馬「宿」と呼ばれるところにあります。
天文12年(1543)の開創と伝わる古いお寺で、御本尊は室町
時代の様式を持つ、薬師如来坐像です。江戸時代の後期には
寺子屋が開かれており、明治6年(1873)に遊馬学校が当寺
にて開校,現在の馬宮東小学校へと発展しています。このため
寺紋と馬宮東小学校の校章は「五七の桐」になっています。

右の庚申塔は、2008年以前には荒川河川敷のちょっとした高台
に安置されていました。4月には周囲の数本の桜は満開となり
散歩ルートにしてよく訪れました。河川改修のため移転を
余儀なくされ、現在は高城寺境内に移されています。 .


-No22-移転された庚申塔-

-No23-庚 申 板 塔 婆-

-No24-(画像をクリック=拡大)-

庚申塔(庚申信仰)は、中国より伝来した道教に由来する。道教の教
えでは、人間の体内には三つの霊が宿っているという。魂(コン)・
魄(ハク)三尸(さんし)である。人が死ぬと魂は天に昇り、魄は地下
に入る。講談や映画に出てくる幽霊が最初に述べる決まり文句が
あって「恨めしや〜コンパクこの世にとどまりて恨みはらさずおく
ものか〜」の魂・魄がこれである。即ち、魂・魄がこの世にいれば死
んでいないのであろう。問題は残りの三尸と言う虫が悪さをする。
三尸は宿主が死んだ後は自由に遊び回れる存在なのだ。祭りなどにも
行けるから早く宿主が死ぬのを待ち望んでいるのだ。そして、具合の
悪いことに旧暦で60日に1回巡ってくる庚申の日に三尸は宿主の体内
を抜け出せる。天に昇って天帝に宿主の日頃の行状を報告する役目も
負っていて、その報告によっては寿命を短くされるそうな。翌朝に目
を覚ます前には戻っている。これはあることないこと告げ口されて寿
命が縮まってしまうのです。それで、庚申の日になる前日から集団で
徹夜すれば三尸は体内から出られない。この集会を3年18回続けた
記念に建立したのが庚申塔(正式には庚申待ち供養塔)です。

-No25-いつも静かな荒川であってほしい-

-No26-JR武蔵野線の鉄橋下すれすれまで増水した荒川(10月13日)朝日新聞提供-

-No27-越辺川の堤防が決壊し広い範囲に浸水した(10月13日)
-荒川上流河川事務所提供-

-No28-
台風19号の進路と特別警報が発せられた
都府県と氾濫した河川 流域は甚大災害
となった。-気象庁Data-

 topics Pageへ    Top Pageへ