蜂の巣

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キイロスズメバチの巣

(信 州)

半月ほど前、田舎の家の物置屋根裏に赤蜂(キイロスズメバチ)写真【2】が盛んに出入りしていて
危険との電話があり直ぐに友人に駆除依頼した。11月20日帰省の折、巣の写真を見せてもらい駆除の
状況を聞いた。下屋の隙間から巣のそばまで工業用掃除機のホースを差し入れ、長時間運転し蜂のほと
んどを吸い取った。吸い取った中には小型の「赤蜂=キイロスズメバチ」と「ジクマン=オオスズメ
バチ」写真【3】の2種類が入っていた。入角の板を外すと写真【1】の巣が現れた。巣を取り中から出
てくる親蜂を掃除機で吸い取りながら、壊してゆくと6段の棚が現れたが幼虫は極端に少なかった。これ
は、オオスズメバチがこの巣を襲って幼虫を運び出し自分の幼虫の餌にしていたようだ。後日1Km離れた
山の土の中にこのオオスズメバチ巣を発見し、この幼虫をいただいたとのことであった。

2011年11月20日  文 : 東 川


-No1.キイロスズメバチの巣-

-No2.キイロスズメバチ-

-No3.オオスズメバチ-
夏季に幼虫に与えられる餌はコガネムシやカミキリムシといった大型の
甲虫類、あるいはスズメガなどの大型のイモムシ等である。これらの大型
昆虫が減少し大量の雄蜂と新女王蜂を養育しなければならない秋口には
攻撃性が非常に高まり、カマキリの様な肉食昆虫も襲撃対象としたり、
スズメバチ類としては例外的に集団でミツバチやキイロスズメバチといった
蜂の巣を襲撃することで需要を満たす。これらの巣の働き蜂を全滅あるいは
逃走させた後は、殺戮した働き蜂の筋肉に富む胸部も幼虫の餌となるが、
こうした大量の死体は処理しきる前に腐敗が始まりると餌として適さなく
なるため、主に占領した巣の中から時間をかけて大量の生きた
さなぎや幼虫を肉団子にしつつ運び出す

-No4.6段の巣-

-No5.掃除機で親蜂を吸い取る-

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