(四街道市 合 田 昌 義 氏 提供)
今年こそ大賀ハスの優美な大輪の花を見ようと、見ごろとなった6月24日、早起きして
千葉市千葉公園へ行って来ました。まだ午前7時前だというのに大勢の見物客で賑わっていました。
公園内の綿打池の隣にあるハス池には、2000年以前の古代の種子から芽生えた大賀ハスが
約700株あり、花の直径が約25cmもあるやわらかな薄紅色の大輪の花が咲いていました。
大賀ハスは、昭和26年3月植物学者大賀一郎博士が、千葉市検見川町の縄文遺跡発掘現場
(現在の東京大学検見川総合運動場)の地下約6mの泥炭層から3粒の種子を発見し、世界最古の
ハスの種子であることが認定されました。
そのうち1粒がその年の5月に発芽し翌年7月18日見事に開花して、2000年以前の最古のハスの
花として話題を集めました。その2年後に大賀ハスとして千葉公園に移植され、全国にも広がって
いきました。まさに2000年以上というハスの生命力の偉大さに感服です。
大賀ハスの花は早朝に開き、最初の開花直後は花弁のピンクの色が濃く、日と時がたつにつれ、
徐徐に薄くなり次に白く変化していきます。花が開く時かすかにポンと音がしてはじけるように開き、
とても神秘的です。午後は花弁を閉じ翌早朝また開きます。早朝から午前9時ごろまでが花の一番
綺麗なときです。花の開閉は3回繰り返し、4回目開花した後は閉じないでそのまま散っていきます。
花弁の中央には蜂の巣に似た花托があり、ハチスと呼ばれハスの実です。写真は当日午前7時ごろ
撮ったものです。ご笑覧下さい。
太古の夢を語り継ぐロマンの花を観賞して気分が爽快になり、早起きしてきた甲斐がありました。
この優美な花の見ごろのピークは6月末までだそうです。