鳥 海 山


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(写真にマウスを持って行きますと写真の説明が出ます)

河原宿小屋上部の大雪渓


山     名 : 鳥 海 山 (2,236m)

所  在  地 : 山形県・秋田県 

山 行 月 日 : 平成17年7月22日〜24日

参  加  者 : 飯田・簑島・大内・東川 

山 行 報 告 : 大 内

クルマユリがたくさん咲いていた


行 動 記 録  (飯田)

 7月22日(金)
  旧大宮公民館発(19:20)⇒岩槻IC(20:00)⇒
  (21:50)安積SA(22:00)⇒村田JC(23:05)
  ⇒月山SA(24:00) (テント泊)

 7月23日(土)(起床4:30)
  月山SA(5:35)⇒酒田みなとIC(6:20)⇒
  (7:05)滝の小屋車道終点P(7:25)→(8:50)
  河原宿小屋(9:10)→(10:20)アザミ坂分岐
  (10:30)→(11:15)伏拝岳(11:30)→(12:15)七高山(12:30)→(13:10)新山(13:30)→
  御室小屋(13:50)→(15:05)七五三掛(15:30)→(16:05)文殊岳(16:15)→近道分岐(16:25)
  アザミ坂分岐(17:00)→河原宿小屋(17:35)泊  (歩行動時間 10時間10分)

 7月24日(日)(起床4:20)
  河原宿小屋(6:40)→T字分岐(6:40)→鳥海湖(7:20)→(7:55)御浜神社(8:10)→長坂道分岐
  (8:30)→鳥海湖(8:43)→(9:25)T字分岐(9:35)→(11:15)河原宿小屋(11:40)→
   (歩行動時間 5時間40分)
  (12:20)滝の小屋車道終点P(12:55)⇒(13:15)国民宿舎鳥海荘(14:40)⇒酒田みなとIC(15:20)
  ⇒村田JC(17:00)⇒(18:50)矢板北PA(19:00)⇒岩槻IC(20:20)⇒大宮着(21:10)

山行報告・感 想  (大内)

  鳥海山はさいたまから500kmもあるので、金曜日の夜に出発し、月山SA内の屋根のあるバイク
  置き場にテントを張って仮眠。アナウンスや車の音、トイレからの光など、耳栓なしでは眠れ
  ない状況だった。
  土曜朝に滝ノ小屋車道終点Pに着いた時には、すでに車でいっぱいで、駐車場所があってほっと
  した。ここから歩き始め、1時間半ほどでその日の宿となる山小屋に着く。
  山小屋の正面には川が流れ、向こうには雪渓がのった山がみえ、すばらしい景色。
  ここに要らない荷物を置かしてもらい登りをつづけた。
  すぐに巨大な雪渓に着き、アイゼンをつけて登る。(真夏でも雪があるなんて不思議と思う
  初心者の私。)雪渓の上を吹く風は湿気たっぷりの低温で、天然のクーラー。すずしくて快適。
  雪渓を越えると、コバイケイソウのお花畑が!今年は当たり年だそう。
  飯田さん興奮してカメラをかまえる。他にも、チョウカイフスマ、ハクサンイチゲ等、鳥海山は
  花がいっぱいでいい時期だ。
  さて我々は伏拝岳を経由し、新山頂上をめざす。新山は岩でのみ出来ていて、踏み外して頭でも
  打ったら...、滑り落ちたら...と常に考えかなり神経をつかったが、なんとか山頂について
  記念撮影。撮影用に「鳥海山2236M」と書かれた木の札や石版が何枚も置いてある。
  なんて親切!しかし、山頂付近の多数の岩には白いペンキで「目覚めよ」「悔い改めよ」など、
  町の電柱によく張ってある文句が・・・
  下りは滑りそうで神経が磨り減り、かつ太ももの筋肉が酷使される。
  頂上の山小屋からの道は、団体が好む登山道で緩やかだし、スコットランドの山を彷彿とさせる
  よい景色だったけれども、やはり苦手。
  私はここでかなり歩みが遅かったらしく、コースタイムに支障がでたもよう。
  下りの後はまた登り、途中で今夜の山小屋方面に向かう道が見つからずうろうろする。見つけた
  道は、笹が生い茂って足元がよく見えず、溝や木の根や岩など、トラップが多く怖い。
  その後、巨大な雪渓にたどり着き、ひたすら下る。
  スキーやスノボーで一瞬で滑り降りたら気持ちいいだろうなー、すごく急だけど、と思いつつ
  一歩ずつ歩く。慣れると少し滑りながら歩けた。なかなか楽しい。しかし、水の上では雪渓は
  薄くなっているところがあり、落ちると冷たい水と吹き抜ける風にさらされる、という話を
  東川さんから聞き、ぞっとする。やはり雪渓はおそろしい。
  さて、予定を3時間ほどオーバーし山小屋につくと、オヤジサンが遅いので怒っていた。
  4時半には着いていてほしかったようだ。宿には14人の客がいた。就寝中、頭を数回蹴られたが、
  トイレの紙が溶けるほどの湿気の方が不愉快だった。
  3日目は鳥海湖を見に行く。全般的に急な道だったが、水が流れれば数十メートルの滝になり
  そうな崖には驚いた。このようなところが登山道になっているのはおかしい。
  落ちたら死ぬ・・・と蒼白になって下る。岩が濡れていなくて本当に助かった。さて、山を
  越えるとそこには直径200mの鳥海湖が待っていた。
  飯田さんは湖と新山を入れた構図を狙っていたので、休憩もせず雲がこないうちにと撮影にゆく。
  湖の上の御浜神社付近には、ニッコウキスゲのみごとな群落があり、撮影隊は幸せそうであった。
  そしてほぼ同じ道を通って帰る。あの崖を今度は登り、ガスと雪渓で道がわからなくなりそうな
  ときは東川さんのGPSに頼り、山小屋に置いておいてもらった荷物を回収し、高山植物を眺め
  つつひたすら下り、駐車場にたどりつく。
  天気が良かったので、UVクリームを塗らなかった東川さんはひどく日焼けしてしまい、わたし
  も手の甲が真っ赤になっていた。
  帰りは簑島さんに一人で500kmを運転していただいた。
  (鳥海山はいろいろ体験できて勉強になりました。みなさま、知識も経験も無い私を物質的・
    精神的に助けていただきありがとうございました。)
                                           以 上

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