幻 の 名 器
古 河 文 学 館 所 蔵

EMGマークXb

これは1930年頃イギリスのEMG社で製造された。イギリス蓄音機界の鬼才と呼ばれたEMG社の創設者E・Mジーンは
当時、蓄音機界の主流が電蓄(電気再生式蓄音機)に移行しつつあるなか、アコースティック(生の音=機械式再生)は
エレクトリック(電気式再生)の勝るとの信念をもって、この蓄音機を製作しました。すべて手作りの一品生産で、
数ある蓄音機の中でも「幻の名器」といわれている逸品です。スピーカーの部分にあたる「ホーン」は直径約73cm。
これだけの大きさの理由は、SPレコードコンサートなど比較的広い空間での使用が考慮されているためです
また、一見金属のように見えますが、実は神の張子でできています。レコード針は、SPレコードの特徴である柔ら
かな音色をより活かすために、竹製のものを使用しています。蓄音機は通常「蓄音機」と表記されますが、EMG社では
蓄音機は機械ではなく*楽器*であるとしているため、「器」を用いています。

古河文学館ホームページ

(撮影月日 17年9月13日  撮影者 Higashikawa)


-No1.名器を前に説明する学芸員-

-説明のあと チャイコフスキーの「くるみわり人形」を聞いた。やわらかい音色である。-

-動力は手回しゼンマイ・針は竹製である。-

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