神代の昔、事代主命と神々によって伊豆七島
が造られた後、その真中にある神津島で島々
の神々が集まり会議が開かれた。
場所は天上山山頂の火口跡の不入が沢。
会議の一番大事な議題は、命の源である
「水」をどのように配分するかであった。
そして討議の結果、翌朝先着順に分ける
事に決まった。翌朝一番早く来たのは、
御蔵島の神様。そのため御蔵島は最も
多くの水を手に入れる事出来た。 |
次に現れたのが新島の神様
3番目は八丈島、4番目は三
宅島、5番目は大島だった。
こうして次々に水が配られ
水はどんどんなくなっていく |
そんなところに最後にやってきたのは利島の神
様。既に水は殆ど残っていない状態であった。
これを見た利島の神様は怒り、僅かに水が
残っていた池に飛び込んで暴れ回った。
水は四方に飛び散りお陰で神津島ではいたる
ところで水が沸きでるようになったと言わ
れる。
不入が沢は今でも足を踏み入れてはいけない
神聖な場所である。
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