火星は地球のすぐ外側を周っている惑星です。地球は、太陽の周りを365日で一周しますが、火星は、
太陽の周りを一周するのに687日かかります。
このため地球は、約2年2ヶ月毎に火星を追い越していきます。この時地球が火星に接近しますが、
火星の軌道が地球の軌道より楕円形であるため、接近した時の地球と火星の距離は一定ではありません。
遠い時の火星と地球の距離は、約9900万Kmありますが、8月27日には、約5576万Kmまで大接近します。
このように火星が大接近したときは、火星観察の絶好のチャンスになります。最も接近する時の火星の
大きさは25秒になりまが、それでも満月(視直径30分)の凡そ72分の1の大きさですから、火星の表面は
望遠鏡を使わないと見る事が出来ません。今回の接近は、6万年振りの大接近です。