山 の 神 々

(写真にマウスを持って行きますと説明が出ます)

国立歴史民族博物館全景

「国立歴史民族博物館 」
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               2月下旬千葉県佐倉市にある「国立歴史民族博物館」を訪れる機会を得た。
               旧石器時代から現代まで、生活史に重点を於いた多くの展示物と解りやすい解説がなされていた。
               第一展示場から第五展示場まであり、一日かけても見切れないボリュームである。
               第四展示場には「山の神々」が展示されていて、登山をする者にとっては非常に興味深い展示であった。
               事故なく山に登れるのも、「山の神々」が守ってくれるからかもしてない。
                 以下山の神々の展示から

いろいろな形をした山の神様達 左 女山の神・右 男山の神

          広大な山域は、人々の住み分けやその利用方法から、岳・奥山・里山の三つの領域に分けられる。岳とは修験の
          徒によって開かれた信仰領域であり、奥山は、漂白者達の活動する舞台・里山は焼畑を営む人々の生活する領域
          である。各々の領域には、人々に恐れられながらも、一方では豊穣をもたらす存在と考えられてきたさまざまな
          神々が祀られている。

         [山の怪異]
          「深夜に鋸や斧で木を切り倒す音が聞こえる」「山小屋が風もないのにガタガタと揺れる」など、山中での生活
          では鳥や獣に纏わる妖怪譚や不思議な現象が多く語り繋がれている。
          山棲みの人々は、山中を超自然的な存在が支配する世界と見なし、それらの現象をかれらの仕業と考えた。
          天狗・山姥・斧を持った山の神・魚亀に乗った山の神など、さまざまな形相と風体をしたこれらの神像から、
          山人達が山に対して抱いていた畏敬と恐怖の気持ち深さを理解する事が出来る。

          山の神に叱られないよう、山を汚さず・自然を大切にしよう。       以 上
 

提供  2003.feb  East river


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