八 ヶ 岳

[硫黄岳(2742m)・横岳(2829m)・赤岳(2899m)・阿弥陀岳(2805m)]

(写真にマウスを持って行きますと説明が出ます)

赤岩ノ頭より 赤岳 沿「弥陀岳

  山 行 日 時 :   13年7月3日夜(火曜日)〜5日(木曜日)

  メ ン バ ー :   L/ T・I・他1名  3名

  報告者 : I さん  

  行 動 記 録

    7月4日(水曜日)
     3日(3:00)茅野駅(6:00)⇒(6:50)美濃戸口(7:00)→(8:05)
     美濃戸 赤岳山荘(8:15)→(10:45)赤岳鉱泉(11:00)→(13:00)赤岩ノ頭(13:20)→(14:00)
     硫黄岳(14:15)→(15:00)硫黄岳山荘(泊)

    7月5日(木曜日)
     硫黄岳山荘(4:10)→(5:10)横岳・奥の院(5:20)→(7*00)地蔵尾根分岐(7:10)→
    (7:50)赤岳(8:15)→中岳(9:10)→(9:55)阿弥陀岳(10:20)→御小屋山(12:30)→車道(13:45)
     →美濃戸口(14:10)          

  感    想
     はじめの予定では北岳にキタダケ草を見に行こうとと言うことだったけれど、7月上旬の平日の
     甲府からのバスの始発は9時とあまりにも遅いので予定を変更。ここも花が素晴らしいという
     事で八ヶ岳とする。
     私はまだ花の季節の八ヶ岳を歩いたことがないのでとっても楽しみ!!

    7月4日(水曜日)
     午前3時、茅野駅に降り立ったのは私達3人と釣り人らしい男性1人だけ。駅舎でシュラフ無し
     で仮眠後、6時始発のバス(乗客は私達だけ)で美濃戸口へ、梅雨とは思えない素晴らしい天
     気、林道沿いのアヤメヤやオダマキ・オサバグサなどの花を楽しみながら「平日は人がいなく
     ていいね」などとのんびり行くと、途中から大量のアブ・ブヨがその少ない人間を狙ってしつ
     こくまとわり着く。防虫スプレーを身体中に吹き付けるが効果なし。
     虫を追い払うためにタオルやストックを振り回し続け、赤岳鉱泉に着く頃までにすっかり体力
     を消耗する。
     暑さも加わり硫黄岳への登りがきつかったけれど、赤岩ノ頭に出て一気に眺めが良くなると、
     皆、元気回復、一斉にカメラタイムとなる。
     進む白砂の道の岩場には、イワウメ・イワヒゲの白い花がびっしり、サングラスをはずして
     のんびり花を楽しみながら展望抜群の硫黄岳に到着。時間は午後2時。元気だったら天望荘ま
     で行けるかも?と思ったが、せっかくの横岳の花のハイライトコースを時間を気にしながらセ
     カセカ歩く方がもったいないと、硫黄岳山荘泊とする。

     山頂を後に5.6分下ったあたりで私は大事なサングラスが無いことに気が付く。山頂で休んで
     いた時何処かに置き忘れたに違いないと、2人にリックを預け硫黄岳まで戻る。
     少し前すれ違った時に話を交わした感じの良い若者3人のパーテーも一緒になって探してくれ
     るが見つからない。あきらめて二人の待つところに戻り、又下り始めて5分経った頃、遠くで
     呼んでいる声に振り返ると、硫黄岳を越えてひと下りしたあたりで、さっきの3人組が手を振
     りながらなにやら叫んでいる。
     どうやらサングラスを見つけてくれた様子、そのうちの1人が上り返してくるのを見て、私は
     またまた今度は走って硫黄岳へと取って返し、無事サングラスを受け取る。
     2度の往復で足はふらふら、心臓はパクパク状態となったが、息子の様な年齢の若い人たちの
     ご親切に心はホンワカ幸せ気分で硫黄岳山荘に向かう。
     小屋はすいていて私達の他に単独行の男女3人のみ、広い部屋の何処で寝てもいいと言われ、
     それぞれ良い場所を確保する。
     まだ時間が早いので小屋の周りのお花畑を散策、コマクサやウルップ草を楽しむ。
     早めに夕食を済ませ、夕映えの山々を撮ろうと外に出ていたが、そのうちに風が出てきて防寒
     着を着込んでもとっても寒くてたまらず、日没前に小屋に戻る。
     夜のニュースで下界は猛暑、何処かが39度以上になったとか言っているが嘘みたい。

    7月5日(木曜日)
     4時過ぎ小屋を出る。すでに明るい。岩礫の登山道脇には素晴らしいお花畑が続く、コマクサ
     ・オヤマノエンドウ・チョノスケソウ・ミヤマシオガマ
、そしてなんといってもウルップソウ
     ;進むにつれ朝日に照らされて浮かび上がる花々、「いい時期に来たねー・良かったねー」と
     大喜び、大騒ぎで横岳を通過、赤岳・中岳を越えて鞍部を下ると今度はクロユリが迎えてくれ
     る。
     阿弥陀岳への厳しい登りで大分バテタけれども、何しろ今日も最高の天気、富士山・南北中央
     アルプスから浅間山、遠くは妙高---と最高の展望に気分も最高;そして下山は3人とも始め
     ての御小屋尾根コースを下る。
     ハイマツ帯を緩やかに下り、次に岩峰を鉄梯子で越えてから酷く歩きにくい岩クズのガラガ
     ラした崩れやすい急斜面、ここは結構苦労したが、その後はシャクナゲの咲く尾根道となり、
     林の中の平坦な道を進んで樹林の中の御小屋山分岐を右に美濃戸口方面へ。
     レンゲツツジや初めて見るジンヨウイチヤクソウなどを見ながら、ようやく林道に出てすぐ車
     道へ、別荘地のカンカン照りの舗装道路を30分程歩いて美濃戸口のバス停に戻りつく。 以上                            

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