西武秩父線の正丸駅
から約一時間半の
ところに[伊豆ヶ岳]
851ｍがある。
山頂北側には
ちょっとした広場
　　　がある。
　　　ここには、朽ちた柱や蝶番の付いた戸板らしき物があり、ここに山小屋があった事が推測される。
　　　この広場の東側の大きな岩に、ふくよかな顔をしたおばあさんのレリーフがはめ込んであり、このレリーフには、
　　　[伊豆ヶ岳ばあさん追悼の碑　蕨岳連 仔ぐま山岳会之建　S40.3]と刻まれている。今から３６年前のものである。
　　　早速、蕨岳連会長の中沢さんに電話で聞いてみた。

　　☆40数年前にはこの広場に伊豆ヶ岳山荘があった。このレリーフはこの山荘の人気おばあさんだと言う。
　　　当時仔ぐま山岳会（今は無い）の会員は、週末・休日には必ず数人伊豆ヶ岳登山をしており、山伏峠から斗缶で
　　　水を背負い上げ、山荘で戴く一杯のビールが大変楽しみであったと言う。
　　　やがて、おばあさんが亡くなり山荘閉鎖となるが、お世話になった山岳会の人たちが、おばあさんを偲んで
　　　このレリーフをはめ込んだと言う微笑ましい話である。
　　　今もおばあさんは、岩の上から登山者の安全を見守っている。
　

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