ミヤマキリシマツツジ

(さいたま市 土屋 實氏提供)

      平治岳(ひいじだけ、標高 1624m)は大分県と熊本県にまたがる九重山群の中の一つの山です。
      九重山群は、俗に、阿蘇、九重、雲仙、霧島、平治といわれ、わが国のミヤマキリシマツツジの四大群生地
      の一つです。九重山群では毎年6月10日頃、あちこちの山でミヤマキリシマツツジが見頃となり、山肌を
      赤紫色に染め上げます。九重山群の中でも大船山(だいせんさん、1786m)から平治岳にかけての一帯は
      特にミヤマキリシマツツジが群生していて「大船山のミヤマキリシマツツジ群落」として昭和36年に国の天然
      記念物に指定されました。特に平治岳山頂一帯の南斜面は、ほとんどがミヤマキリシマツツジですので開花
      するとその景観はすばらしいものです。
      私が行った6月11日は快晴でツツジは満開でした。国の天然記念物の様子を写真でご覧ください。

      下の盆地は「坊ガツル」という湿地帯で高山植物がありラムサール条約に登録されています。
      「坊ガツル」のわきを通る道は林道です。林道が山に突き当たるところにある建物は法華院温泉山荘です。
      私はここに宿を取りました。山荘から山頂まで2時間30分の歩程です。また山荘へは「くじゅう登山口」
      より「雨ケ池越え」という難所を歩き3時間30分かかります。まさにその名のとおり「深山」に咲くつつじ
      なのです。九重山群の山々では、近年、シャクトリ虫が大発生し花芽を食害するため、まったくお花を見られ
      ないところもあるそうです。この平治岳も昨年はまったくお花を見られなかったそうです。私はお花の量も
      申し分なかったと思いましたが、毎年来る地元の人の話では、これでも最高時の七割から八割の出来なのだ
      そうです。                                     以上

(撮影月日 19年6月11日)


No1.平治岳です。山頂は双峰で左側が主峰です、ミャマキリシマツツジで山頂がピンク色に染まっているのが見えます. -

No2.山腹を赤紫色に染め上げるミヤマキリシマツツジの大群落でこのままずっと山頂につながっています。-

No3.遠くに見える山は黒岳で飛び出している岩は天狗岩です-

No4.平治岳山頂より見たお花と周りの山の写真です。右側、後方の山頂が三つに見える大きな
山は三俣山(1744m)その左で噴煙をあげているのが硫黄山(1555m)、その硫黄山の上で赤茶けた
山肌の高い山は星生山(ほししょうさん 1762m)一番左側の峰が二つある山は中岳で一番左に見える峰が
中岳主峰(1791m)で九州の最高峰です。下の盆地は「坊ガツル」です-

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