剣    岳 (2,998m)
( 剣 岳〜仙人池〜下ノ廊下 )
( 2002年度 夏合宿 )

(写真にマウスを持って行きますと写真の説明が出ます)

剣 岳


山      名  : 剣 岳 (2,998m)

所  在  地  : 中部山岳国立公園 

山 行 月 日 : 平成14年8月5日〜9日

参  加  者  : L/F・阿部・神田・竹ノ内・篠田

三ノ窓雪渓と八ッ峰




 行 動 記 録:      記録・報告者 : F

8月5日
 19:20大宮発 ⇒23:30 名立谷浜SA仮眠
8月6日
 5:10発 ⇒6:20黒部駅駐車場⇒7:00黒部駅発⇒
 8:29立山駅8:40⇒(ケーブル)⇒8:47美女平9:00⇒
(バ ス)⇒ 9:50室堂着10:25 → 13:00別山乗越13:15
14:30剣山荘  (歩行動時間4時間10分)
8月7日
 6:00 剣山荘 → 6:20一服剣 → 7:20前剣 → 8:55剣 岳10:30 → 11:45前剣 → 12:30一服剣12:50
 13:05 剣山荘  (歩行動時間上り2時間55分・下り2時間35分)
8月8日
   6:00 剣山荘 → 6:25剣沢雪渓6:40 → 7:50真砂沢ロッジ8:10 → 9:10二股吊り橋9:30 → 11:25仙人峠
 11:50仙人池ヒュッテ (歩行動時間 5時間50分)
8月9日
 5:05仙人池ヒュッテ → 6:55仙人湯小屋7:10 → 9:25阿曽原峠 → 10:05阿曽原小屋10:30 → 14:55欅平駅
 15:19 欅平駅 ⇒ 17:23黒部駅17:45 ⇒ 19:00名立谷浜SA食事 ⇒ 23:15大宮着 (歩行動時間 9時間50分)


 感    想: 

8月6日(火曜日)
★車2台で関越道、上信越道、北陸道をひた走り、電鉄黒部駅に到着。駅近くの神社の
  駐車場に駐車。
★電車、ケーブル、バスを乗り継いで寒い(?)室堂に到着。
  観光客に混ざってしばらく歩き、別山乗越への登りとなる。天気は上々。
  時々、五色ヶ原方面に目をやる。途中で長休みして前剣をゆっくり眺めても思ったより
  楽に剣山荘到着。
★剣山荘は割に空いていて、われわれは5人で一室貸し切り。小屋主人自慢の完全水洗
  トイレ完備。15時からは入浴もできて、時代の変化を感じさせられた。

8月7日(水曜日)
★軽装備で剣岳へ。朝、風が強かったが天気は良い。人が少ないので鎖場での
  待ち合わせもほとんどなく、順調に登頂。
  早く小屋に帰っても暇だからと、頂上にいること1時間30分。
  大汝山、雄山、など室堂を囲む山々。針ノ木・蓮華から白馬までの後立山のパノラマ。
  薬師岳。遠く雲の間に槍ヶ岳。

8月8日(木曜日)
★めざせ!あこがれの仙人池へ。この朝は雲も風もない最高の天気。剣沢の雪渓
  でアイゼンを着け、快適に下る。阿部氏が時々懐かしそうに源治郎尾根や八ツ峰を眺め
  ている。真砂沢ロッジを過ぎてからは夏道を歩き、何カ所か雪渓を渡る。
  ゴーゴーと荒れる沢の流れをすぐ足元に見ながの岸壁のへつりは、なかなかスリルがある。
★このまま下る剣沢本流はエキスパートの世界。黒部に出るのも欅平に出るのも一度尾根
  を越えねばならない。二股から仙人峠までの仙人新道2時間の登りはきつかった。
  頭上 はカンカン照り。
★仙人池ヒュッテに到着すると、先ず、熱い麦茶が差し出された。あの、女将?のおばあ
  ちゃんが笑顔でお出迎え。
★さっそく池へ。確かに八ツ峰が映っている。池は大きな池塘で、水が湧き出ている。
  ヤゴが底を這い、サンショウウオの卵は順調に発生が進んでいるのがわかる。
★ヒュッテにもフロのサービスがあった。鹿島槍や五龍が眺められる展望フロで、木の浴
  槽もなかなかよかった。
★部屋に集い、「明日下界に下りたら、何食べたい?」の会話。阿部氏はキュウリ。
  竹ノ内氏は焼き魚定食。女性陣はやはりたっぷり野菜。
★女将手作りの夕食はすごいごちそうだった。チーズ豚カツ(ぶ厚い)。
  刺身コンニャク(わさび醤油)。モズク(酢の物)。ゴマよごし(野菜はなに?)。
  アジの干物。湯豆腐(な めらか絹豆腐)。オレンジ。漬け物。
  イカのスミ塩辛(こだわりのものらしい)。みなさん大満足で、これ以降何か食べた
  いという話はいっさい出なくなったのである。

8月9日(金曜日)
★日の出の八ツ峰は黄金色に輝き、すばらしかった。しばし撮影タイム。
★女将に送られて下山。時々、霧雨の降る曇天のありがたい天気だ。仙人沢は雪渓がかな
  り崩壊している。200Mほど先行していた単独の男性がスノーブリッジを渡っている
  のが見えた。「薄くて危ないな」と思っていたらドーンと大音響がしてブリッジ崩壊。
  驚いたと同時に、救助が必要になれば我々は今日中には帰れないと困惑しながら少し近
  づくと、雪のブロックの中から人が這い出て来たのが見えた。本当によかった。
★阿曽原小屋までは、薄くなっているであろう雪渓のトラバースが4カ所ほどあって緊張
  した。剣岳に登るよりも、真砂と阿曽原の間の歩行の方が難儀だった。
★本日のコースは危険ルートなので、下りといえども標準タイムを1時間もオーバーし
  ていた。電車の時間まではギリギリである。
  阿曽原からの水平で安全なところは速く歩いて時間を詰めるしかない。
  みんなよく歩いた。標準を30分詰めて到着。
★欅平駅の観光客は多かった。30分早く着いたおかげで定刻のトロッコ電車の座席を
  キープできた。電車は満席で出発。ぎりぎりのところで本日中に大宮に帰れそう。
★みなさん、お疲れさまでした。
                                  以 上    

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