笛吹川 (東沢釜の沢)
Water Climbing


(写真にマウスを持って行きますと写真の説明が出ます)

両門の滝


山     名 :  笛吹川 (東沢釜の沢)

所  在  地 : 山梨県 

山 行 月 日 : 平成14年8月24日〜25日

参  加  者 : L/阿部・田中・東川・篠田

ナメ床を行く



                            【行動記録】  報告、篠田
8月24日(土)
 大宮発20:00 → 道の駅みとみ駐車場着23:05
(テント泊)
8月25日(日)
 駐車場発5:40 →東沢出合6:15→山の神7:40
 → 釜の沢出合10:15→両門の滝11:40→ 水師沢
 出合13:50→ 甲武信小屋15:25(25分休)→
 戸渡尾根分岐16:10→西沢山荘18:50→公民館着
 23:40

【感 想】
 山渓の表紙に載ったあの沢ということで、爽快な沢登りを期待して出かけた。朝、歩き始めの河原で
 振り向くと、斜めに差し込む朝日の筋がきらめき、水面や石や木々が輝きだして、その美しさに思わ
 ず立ち止まってしまった。
 一般ルートの山行とはひと味違う一日のスタート。沢もいいものです。
 膝ぐらいの沢の中を進むと、右に左に次々に滝が現れる。いろいろな滝があるので地図で確かめなが
 ら行った。渓流シューズを履いていても、ナメが多くておっかなびっくりだったが、あの「山渓の表
 紙」スポットに来る頃には、だいぶ安定した歩き方ができるようになった。
 今回は、水しぶきに打たれながらグイグイよじ登る沢登りではないが、まるで生きているように流れ
 続ける水の中を静かに歩いていくこんな沢登りもとても楽しい。
 両門の滝は、名前の通り、幅広い滝が両側から池のような滝壺に斜めに流れ込んでいる。
 広々した河原で休憩した後は、いよいよ甲武信小屋をめざしての登りになる。
 急斜面を流れ落ちる沢沿いの道や沢の中を登り、岩を乗り越えながらの徒渉と、前半とは打って変わ
 ったハードな急登の連続に、汗だく。甲武信小屋直下に湧き水がある。ばてばてだが、おいしい水で
 復活し、なんとか小屋にたどり着いた。
 静かな甲武信小屋にはヤナギランが咲いていた。下山は、だんだん陽が落ちかかり、途中でヘッドラ
 ンプをつけた。前半の沢で何度もロープを出したり、慎重に徒渉したりしたのがひびいて、思わぬロ
 ングコースになった。
 西沢山荘にたどり着く頃には、もうへとへとで無言。約13時間の行程は、私にとっては最長不倒記
 録。このぐらい歩くと、なんだかそれだけで満足、充実感いっぱいの一日になった。
 帰りの車では、明日のためにひたすらストレッチ。大変だったけれど、楽しく気持ちのいい沢に出会
 えてよかった。今度、一般ルートで、辛夷のトンネルができる初夏の頃や晩秋のしずかな紅葉を見に
 来ようと思った。
                                             以 上 

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